Vol.40
猫さんの、平和な毛づくろいと過剰な毛づくろい。
多くの猫さんが、起きている間の30%もの時間を毛づくろいに費やしている、という学者さんがいます。
この説からも推察できる通り、猫さんは、毛づくろいが好き。
猫さんの、気持ちよさそうな毛づくろいは、ごはんの後、お昼寝の前など、リラックスしている時に見られるもの。
リラックスして毛づくろいをするのは、猫さんの心の安定の証、と言えるものと 思います。
しかしながら、時に、「過剰」な毛づくろいをする猫さんもいます。
この「過剰」な毛づくろいに対しては、ちょっと注意してあげる必要があります。
では。
「過剰」の目安は?ということになるわけですが・・・。
判断のひとつの目安としては、毛の先端部分が細くなり、切れてしまっているくらいの毛づくろいがあげられます。
くしのようになっている舌で、とてもとても念入りに毛づくろいするので、毛の先が、はさみで梳いたようになってしまった状態です。
さらにもっと過剰になると、執拗に毛づくろいしている部分の毛がなくなって、はげた状態になってしまうこともあります。
一般的に、過剰な毛づくろいの原因としては、猫さんのストレス、あるいは、内臓の疾患等があげられるようです。
内臓の疾患を抱えている可能性がある場合、その部位に何らかの違和感を感じて、何とかしたいと思ってなめている、と考えることができるそうです。
違和感を覚えている内臓によって、毛づくろいの場所は、お腹側の場合もありますし、背中や腰のあたり、ということもあります。
いずれにせよ、念のため、病院で検査してもらうと安心かもしれません。
ストレスによって、過剰な毛づくろいをしている場合には、猫さんのストレスの原因を探ってあげる必要がありますが、これが、なかなか難しいものです。
そこで、ご提案したいのが、あなたご自身が、毎日をにこにこ笑って過ごしてみる、というもの。
たとえば、過剰な毛づくろいが気になって気になって、何とかやめさせたい、という気持ちが先にきてしまうと、毛づくろいしている猫さんを目にするたびに「あっ! またやってる!! キーッ!!」
なんてことになり、私たち側のストレスも相当のものです。
ストレスの波動とストレスの波動が重なりあって、さらには、倍になってしまいそう・・・。
ストレスの波動の中にいて、いいことなんて、あるはずがありません。
まずは、無理にやめさせようとは思わず「また趣味の時間を過ごしてるのね」というくらいの、大らかな気持ちで見守ってあげてください。
もちろん、同時に、猫さんのストレスの原因をつきとめる努力をし、何か思い当たる節があるようであれば、それを改善してあげることも、過剰な毛づくろいの解決への策になります。
■福猫本舗
猫さんの食と快適暮らしのアドバイザー
ペット食育協会・ペット食育上級指導士 鈴木美由起
猫さん、犬さんに、毎日を健康・元気に過ごしてもらうために、良質な食事を整えてあげることは、とても大切なことです。
手作りごはんは、猫さん、犬さんの健康を助けるごはん。
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