Vol.84

キャットフードの継ぎ足し。3つの心配。

ごはんを、一日に何度にも分けて、ちょこちょこと食べるのは猫さんの食性。

猫さんがごはんの場所に来た時に、「ごはんがない」という状況は気の毒、ということで、常に、器をごはんでいっぱいにしている方もいらっしゃるかもしれません。

この、常にごはんがある状態については、3つの注意点があると思っています。

猫さんが、いったん口をつけたかもしれないフードが、器の中に残っているということは、猫さんのお口の菌がフード全体に増殖してしまう危険が否定できません。

また、唾液でしめったフードあると、季節によっては、カビの繁殖・増殖も大きな心配です。

そして、最後にもうひとつ。

継ぎだしが続くと、猫さんが、結局、一日にどの位の量のフードを食べているのかがわかならい、という点も、注意していただきたいところ。

毎日毎日、同じグラム数をあげましょう、というお話ではありません。

日々の暮らしの中、今日はたくさん食べた、今日はあまり食べなかった、ということがあって、当たり前のことではありますが、とはいえ、一日に、だいたいこの位の量を食べている、という目安の量を把握しておくこと、とても大切だと感じています。

だいたいの量を知っておくと、明らかに食欲が落ちている、ということに気が付きます。

食欲がない日が長く続くなら、その後の対策を講じることができます。

猫さんの健康上、何かが起きた時、いつから食欲がなかったのだろう・・・、
もしかすると、あの頃から食欲がなかったのかもしれない・・・、
食欲が落ちたことに早く気づいていれば・・・、
と、そのような後悔を防ぐためにも、フードの継ぎ足しには、注意が必要だなと、そんなことを思っています。

■福猫本舗
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ペット食育協会・ペット食育上級指導士鈴木美由起

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