Vol.15
7歳になったら、老猫さん用キャットフードをあげないといけない?
「もうすぐ7歳になるうちの子、今食べている成猫用キャットフードが大好きで、よく食べてくれますし、体調も良さそうです。
7歳になったら、老猫用のキャットフードに替えないといけないのでしょうか」というご相談をいただきました。
ご相談者様と暮らす猫さん、キャットフードにはなかなかうるさくて、ようやく喜んで食べてくれるキャットフードに出会ったのだそう。
ご相談者様としては、7歳になって、老猫さん用フードに替えた時、また食べなくなってしまったら困る、というお気持ちがあるそうです。
確かに、猫さんの場合、7歳をすぎると高齢猫、と位置づけされることが多いようです。
それに伴い、キャットフードも高齢猫さん用に替えることがよし、とされているのですね。
ペットショップに足を運ぶと、シニア猫さん用フードのコーナーがあったりして、それを見れば「7歳を迎えた猫さんには、
高齢猫さん用のフードをあげなければいけない」と思うのも、しごく当然のことです。
でも。
私たち人間で考えてみた時、何歳まではこういう食事、何歳をすぎたら、こういう食事、という決まりはあるでしょうか。
若い頃はこういうのが好きだったけれど、年齢を重ねた今は、こういう物が好き、という好みの変化はあるとしても、何歳になったから、これを食べてはいけない、これを食べなければならない、という決まりはありませんね。
ペット食育指導士としての立場から考えても、猫さんも、犬さんも同様、何歳になっても、好きな物を食べてもらえばいい、と思っています。
好きな物、おいしい物を食べる喜びは、精神的にも満たされて、日々のしあわせにつながるのではないでしょうか。
心の喜びは、体の健康にもつながると思います。
もちろん、老猫さん用フードに替えて、それを食べてくれるのであれば、それはそれでよし。
何も問題はありません。
しかし、もしも、ご心配のように、老猫さん用フードに替えた途端、「食べたくなーい」という抵抗にあって、そこで悩むくらいなら、今、喜んで食べてくれているフードをあげていいのではないでしょうか。
ただ、一般的に、老猫さんになると、代謝が落ちたり、運動量が減ったりする場合があり、食べすぎると、太る傾向にあるのは確か。
太るのは困るから、やはり老猫さん用フードでなければいけない?
いえいえ。
これも心配なし!です。
定期的に体型のチェックをして、食べる量を調整してあげれば、それでOKなのです。
「体重」ではなく、「体型」というのが大事なポイントです。
「体型」のチェックポイントは以下の3つです。
■肋骨に触れることができますか?
■背骨のぽこぽこに触れることができますか?
■立ってもらって、上から見たとき、ウエストのくびれはありますか?
これらがクリアできていれば、OK。
理想的な体型です。
猫さんが、いくつになっても、好きなごはんを食べて、元気でいてくれますように。
■福猫本舗
猫さんの食と快適暮らしのアドバイザー
ペット食育協会・ペット食育上級指導士 鈴木美由起
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