VOL.47 病院へ…うめちゃんの吐き気とももちゃんのワクチン/2005年11月29日(出会いから460日)
うめちゃんと暮らすようになって以来、毎日欠かさずに行ってきたのがブラッシング。
血行促進のため、そして何よりもコミュニケーションのひとつとして、ブラシをかけてきた。
お昼ごはんを終えて、ブラシを手に持ち、「うめちゃん、気持ちいいしようよ」と声をかけると、うめちゃんは、私の足元に嬉しそうに駆け寄ってきてくれる。
ふたりで窓際に行き、おひさまの光を浴びながら、「うめちゃんはいい子ちゃんね。大好きよ」と言い、毛並みにそって、静かにブラシをいれる。
やがて聞こえてくるのは、うめちゃんのゴロゴロ。
どうでもいいようなおしゃべりをしながら続くブラッシングの時間は、うめちゃんとの間に流れる、とても静かで大切なひととき。
しかし、ももちゃんが一緒に暮らすようになって以来、このブラッシングの時間はまったく違うものになってしまった。
まず、うめちゃんがじっとしていてくれない。ももちゃんと遊びたくて仕方がないのだ。
2~3回、お付き合い程度にブラシをいれさせてくれた後は、もう駄目。
うめちゃんが駄目ならと「ももちゃん、ブラッシングしよう。気持ちいいんだよ~。おいで」とももちゃんに声をかける。
ももちゃんは長毛の猫さんなので、とにかく毎日ブラッシングをしたいと思うのだが、これが、なかなか難しい。
ブラシの先についているひもを見ればそれがおもちゃになるし、うめちゃんがどこかへ行ってしまえば、当然ももちゃんもその後を追う。
こうなったら、もう手に負えない。
私は片手にブラシを持ち、中腰になりながらふたりを追いかけ、ブラッシングをすることになる。
数日前から、うめちゃんが姿勢を低くし、苦しそうに「エッ、エッ」とやっている。
毛玉を吐きたいのだろうが、なかなか出てこない。
これまで、うめちゃんは毛玉を吐いたことがないことに思い当たる。
フードは、毛玉を排出してくれる成分の入ったものをあげていて、そのおかげでか、うんちには、よく毛の固まりのようなものが入っている。
これで大丈夫なのだろうと思っていた。
しかし、ここ最近、自分の毛づくろいの他に、ももちゃんの毛づくろいも一生懸命にしてあげていたうめちゃんを思うと、もしかしたら、フードにだけ頼っていては追いつかないほどの毛が、お腹の中に入り込んでしまっているのかもしれない。
一気に吐いてくれれば安心なのだが、どうやらそれは無理らしいので、病院へ行くことに。
ちょうど、ももちゃんの、二度目のワクチン接種の時期でもある。
うめちゃんとももちゃん、ふたりを連れての病院。
普段から元気で活発なももちゃんが、病院でもその元気ぶりを発揮してしまったら大変だと思い、念には念をいれて、カラーとリードをつけて出向く。
しかし、驚いたことに、ももちゃんは病院の玄関を入った瞬間から、とてもお行儀の良い猫さんに変身してしまった。
その変わりようと言ったら…。
どんなにか緊張しているのだろう、かわいそうにと思う反面、何だかおかしくて仕方がない。
病院は嫌なところと思ってほしくないので、待合室では「うめちゃん、ももちゃん、大丈夫だよ。すぐに終わるからね」と声をかけ、少しでもリラックスしてくれるようにと願いながら順番を待つ。
ももちゃんのワクチン接種は3種混合に決めて無事終了。
うめちゃんは、先生に「そうか、うめちゃんはももちゃんのお世話をしてあげてるんだ、優しいね~」なんて、声をかけてもらいながら、毛玉をうんちと一緒に出すための飲み薬をいただいて終了。
あとは薬の効果を待つのみ。
早くすっきりできるといいね、うめちゃん。
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