VOL.45 のびのびした寝姿/2005年11月11日(出会いから442日)
天真爛漫で無邪気、人見知りはいっさいなし。
いつも元気で、まわりに明るい笑顔をくれる新しい仲間、ももちゃん。
私とうめちゃんのところへ来てくれたその日に、お腹をみせてのびのびと眠ってくれた子。
無防備ともいえるその寝姿は、いつも私をあたたかい気持ちにしてくれる。
うめちゃんが、初めてお腹をみせて眠ったのはいつのことだったか─。
まだ、ダンボール箱がうめちゃんのお部屋だった頃、おすわりをしたまま目を閉じ、カクンカクンと、体を前後左右に揺らしながら眠っているうめちゃんの姿があった。
小さな体を横たえることもせず、この子は、ずっとこうして自分の身を守り、生きてきたのだろうか…。
そう思うと、とてもつらくてやりきれなくて、とても切なくて、とても悲しかった。とても心が痛かった。
今も、その時のうめちゃんの姿は私の脳裏にやきついて離れない。
「もう何もこわくないよ。安心して眠っていいんだよ」という私の言葉がわかったかのように、体を横たえ、やがて安心したようにお腹をみせて眠りにおちたうめちゃんを、私はしばらくの間、撫で続けたものだ。
部屋から私の姿が見えなくなると、ソファと壁の間にもぐり込み身をひそめていた、うめちゃんの姿も同じ時期の記憶としてよみがえる。
ももちゃんの無邪気さを見ていると、生まれ育った環境が、こんなにも猫さんの性格を違うものにするのかと驚かずにはいられない。
まるでずっと前から一緒に暮らしているように、すんなりと、仲良しになってくれたうめちゃんとももちゃん。
ふたりが一緒に元気に遊び、寄り添って静かに眠る姿を見ながら、うめちゃんが、私を選んで、私のところへ来てくれたことへの感謝を改めてかみしめる。
うめちゃんとの出会いがあったおかげで、こうしてももちゃんにも会うことができた。
動物は、人間に愛されるために生まれてくるはず。
そして、私たち人間が、彼らからもらう愛はとてもとても大きい。
うめちゃん、ももちゃん、あなたたちの仲間になれて、私はとても嬉しい。
ありがとう。これからもよろしくね。
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