VOL.39 私の一大決心/2005年10月21日(出会いから416日)
うめちゃんは、私にとって特別な存在。
それは、これから先もきっと変わることはない。
とても大切で、かわいいなんていう言葉では足りないくらいにかわいくて、胸がキュンと締め付けられるくらい好きで、切なくなるほどに愛しくて…。
うめちゃんへの想いをうまく表現する言葉を見つけられる日がくるだろうか。
うめちゃんが、私の部屋のドアの前に現れてから、2年が過ぎようとしている。
この2年間、社長をはじめ、周りの人の優しさのおかげで、私は、一日のほとんどをうめちゃんと一緒に過ごすことができた
。
今改めて、私のところへ来てくれたばかりの頃のうめちゃんの写真を見る。
…本当にひどい姿。
左の目は大量の膿で覆われてつぶれて見えるし、やせ細った体は小さくて、いかにも頼りなげ。
「あと一日遅かったら、この猫、死んでたよね」という、動物病院の先生の言葉がよみがえる。
それを思えば、やはり、うめちゃんと私の出会いには、何か意味があるのだろう。
病院通いを続けながら、この猫の幸せのために良い里親さんを探そう、どうか優しい里親さんが見つかりますようにと願っていたのは、いつの頃までだったか。
うめちゃんは、いつの間にか私にとってかけがえのない存在になっていた。
うめちゃんと過ごしたこれまでの日々を振り返ると、本当に優しい時間を、ゆっくりと過ごすことができたと思う。
実は、うめちゃんにお知らせしなければならないことがある。
私はうめちゃんのために、新しい仲間を迎えようと決めたのだ。
普段、仕事が忙しい時など、うめちゃんが遊びたがっているのを分かってはいても、どうしても相手をしてあげられないことがある。
以前、お世話になっている動物病院の事務局の佐藤さんに「一緒に遊ぶ友達がいれば、うめちゃんも楽しいかもしれない」と言ったことがある。
佐藤さんは、私のその言葉を覚えていてくれて、ご自身と暮らす猫に生まれた赤ちゃんを「うめちゃんの友達にいかが?」と言ってくださったのだ。
正直なところ、たくさんの迷いはあったけれど、いいきっかけのような気もして、ありがたくお話をうけることにした。
新しい仲間を迎える準備も整えた。
うめちゃんと同じタイプの新しいトイレ、うめちゃんと色違いのフードボウル、子猫用のカリカリ、あたたかそうなベッドをふたつ。
名前も決めた。ももちゃんだ。
うめちゃんと、ももちゃんと私の新しい生活が明日から始まる。
うめちゃんに、明日、新しい仲間が増えることを説明しながら、今日はゆっくり、うめちゃんとふたりだけの時間を楽しもう。
うめちゃん、どうぞこれからもよろしくね。
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