VOL.7 うめちゃんの目が大変!/2003年11月6日・木曜日(出会いから11日)
大変だ! うめちゃんの目に異変がおきている。
左目の下まぶたの、内側の赤い部分がふくれあがって外に出てしまっているのだ。
あまりにも痛々しい。
病院の診療時間にはまだ早い。仕事は目一杯詰まっている。
さて、私は一体どうすれば良いのだろう。
「落ち着いて」
まずは自分に言い聞かせる。こういう時、慌てるのがいちばんいけない。
とりあえずごはんをあげることにする。
幸いにも食欲はあるようだ。
ごはんを準備する時の、器とスプーンがぶつかるカチャカチャという音を覚えたようで、ごはんを食べる時の定位置にお行儀よく座って待っていてくれる。
ごはんは残さず食べてくれた。
よかった。
とにかく仕事を精一杯こなし、ぎりぎりのタイミングで病院に駆け込む。
診断結果は結膜炎。
目からあふれてしまった目薬が気になり、こすったために起きたらしい。
余分な目薬はティッシュで拭き取っていたつもりだったのだが、残ってしまっていたようだ。
私の責任だ…。
うめちゃん、ごめんね。痛いでしょう。本当にごめんね。
「痛々しくて、今日は目薬をあげていない」という私の言葉に、先生は「状態が悪いからあげるんです」と一言。
なるほどその通りだ、返す言葉がなかった。
「はい。申し訳ありません…」。
命ある猫と暮らすことの責任の重さを改めて実感。
共に暮らす動物の健康を守るのは保護者としての最低限の責任だろう。
私が、保護者として防げる病気や怪我は、きちんと防ぐ努力をしなければならない。
うめちゃんには本当に申し訳ないことをしてしまったと、心が痛い。
病院の先生によると「およそ2ヶ月間野良さん生活を続けていたこともあり、お腹の中に回虫がいる可能性が高い」とのこと。
検便でわかるということで、うんちを入れるための容器をもらって帰途につく。
うめちゃんは、目が痛々しいわりには、いつもと変わらず元気。
食欲もある。
それが少しだけ、私の慰めになる。
「うめちゃん、明日はウンチをとるよ」
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